私たちの家を売ってからというもの、夫のお母さんの家にかなり頻繁にお世話になっています。夫以外の人と一緒に暮らすのは私にとって初めてです。
夫が生まれ育ったお母さんの家、夫が使っていた部屋が今も残るその家で暮らすのは、お母さんがホストマザーになったようで、私にとってはちょっとしたホームステイ体験です。
お母さんとは一緒に旅行に行ったり、お互いの家を訪ねあったりしていましたが、やはりある程度長い時間一緒に暮らさないと見えてこないものもありますよね。今日は、お母さんの家で暮らしてみて気付いた面白いことを書いてみました。
クリスマスに洗濯はダメよ!
ええっ!!!???
一番驚いたのは何と言ってもこれでしょう。
クリスマスは、お昼に家族みんなでお料理を食べ、その後はのんびり過ごす。これがクリスマスであり、労働である洗濯はしないのだそうです。
実はこのクリスマスの日、とても良い天気だったのですよ。洗濯物が溜まっていたのでクリスマスの朝に一気に片付けてやろうと思っていたのに、あえなく撃沈(笑)
お母さん曰く、クリスマスに洗濯物が庭でピラピラしているのは「正しくないし、見たくない」のだそうで(笑)。私はもちろんのこと、これには夫もびっくりしていました。きっと世代の違いもあるのだと思います。
日曜日にスーパーには行かないわよ!
ええっ!!!???
夫と二人で自由気ままに暮らしてきた私、これにも驚きました。
お母さんは日曜日に買い物には行かないのです。お母さんと同年代の女性も何人か同じことを言っていたので、「日曜日は安息日」という風習を受け継いでいる考えなのだと思われます。
とはいえ、日曜日のスーパーにお母さんと同年代の人が全くいないのか、と言ったらそんなことはなく。お母さんが敬虔なクリスチャンかと言ったらそんなことはなく。あくまで人それぞれ、だけれども安息日という習慣が昔からあって、自然にそういう風に考えたり行動したりしている、ということなのでしょうか。
スーパーと言えば・・・
私たちはイングランドに住んでおり、イングランドでは大型スーパーやデパートは日曜日は営業時間が6時間のみ、と短いのです。小さなお店とかはそもそも日曜日は閉まっていますし。
ところが、今回スコットランドで部屋を借りて住みだしてから知ったことなのですが、スコットランドでは大型スーパーは平日・土日の区別なく通常通りの営業しているのです。不動産売買に関する法律が違うだけでなく、スーパーの開店時間もイングランドとは違っていて、イギリスといえど違う国、面白いですね。
冷蔵庫から出てくるものが違う
冷蔵庫からチーズを取り出した時、意外なモノを見た、というような口調で「オゥ!?」と言った夫。
中から出てきたのは「クモ」。それも5cm位の大きいヤツ。
普通に生きていたのですが、床に落とし、バシンっ!と新聞で潰した夫。
その直後、キッチンに入って来たお母さん。無残にも潰されたクモを発見。
あら、どこから来たの、このクモ?
冷蔵庫に入っていたよ。
あら、そう。気持ち悪いわね~。
と言いながらも素手でクモをつかみ、生ごみ用のバケツにポイッと捨てていた。真面目でお上品なお母さん、意外とワイルドである。
虫といえば・・・
お母さんの家の屋根裏にワスプと呼ばれる大型のハチが巣を作ったことがあり、専門業者に駆除してもらったが、完全に駆除できなかったのか、今でもその残党が家の中に入ってきます。
先日も、そのワスプが家をぶんぶん飛び回っていました。
突然「アゥッ!!!」と叫ぶ夫。
ワスプに刺された!!!
靴下だけで歩き回っていた夫、アンラッキーなことに足を置いたその下にワスプがいたらしく、親指を思いっきり刺されたのでした。
お母さん、お母さん!!!
〇〇〇(夫の名)がワスプに刺されちゃったよ~!!!!
どうしよう、どうしよう!
病院に電話した方がいいのかな?!!!
お母さん、しずしずとご登場。
あら、刺されちゃったの?痛む?
虫刺されのクリーム塗っときなさい。
以上、終わり。腹が座ってます。
私はハチに刺されたらアレルギー反応が出るので、みんなもそうなのかと思い込んでいましたが、どうやらそれは人によるのだと、この時初めて知りました。
それにしても、やんちゃな男の子ふたりを育てたお母さん、
至って冷静だわ~。
わたし達の家を売ってお母さんの家にご厄介になり始めたのが4ヵ月前。なかなか家が見つからず、随分長く感じられた4ヵ月でした。が、新しい家に移れる日まで、あとほんの数週間となった今、お母さんの家で過ごした時間はとても幸せでありがたいことだったのだと、改めて思います。
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