「イギリス」と一口に言っても中身は異なる四か国の集合体。私たちが住んでいたイングランドと、引っ越し先に考えているスコットランドでは不動産売買に関する法律が少し違います。
家探しの前にソリシターを雇う
スコットランドでは、買いたい家が見つかった場合、それ以降の不動産屋との連絡は自分のソリシター(弁護士)を通して行われます。なのでソリシター探しは早い段階で必要になるのですね。
家探しの方法
今の時代、それもコロナ禍、家探しはオンラインです。
「OnTheMarket」「Zoopla」「rightmove」など、不動産売買の情報を一括して見られるサイトや、各不動産屋のサイトをチェックします。
見学したい物件があったら不動産屋に連絡、見学の日時を設定します。とはいえイギリスはロックダウン中。不動産売買に関する動きは例外として認められていますが、それでも売主がロックダウン中は見学を断ったり、オンラインだけの見学だけだったりと、通常とは少し形態が異なっています。
気に入った家が見つかったら
運よく家が気に入れば、ソリシターに連絡をして、「Note of Interest」と呼ばれる連絡を不動産屋に入れてもらいます。要は「家を気に入りましたよ」という旨の意思表示です。これをすることによって、その物件に興味を持っている人が他にいるかどうか不動産屋から教えてもらえます。誰も他に興味がなかったら、決めるまでに考える時間もありますね。
その物件を考える必要のない位気に入った場合には、すぐに「買います」と意思表示することもできます。スコットランドでは、家の値段は「〇〇ポンド以上」と表示される場合が多く、いくらで提示するかをソリシターと相談します。その提示額を売主が気に入れば正式な契約へと進みます。
物件がとても人気があった場合、入札形式となり締切日が設定され、その日までに入札します。
2020年後半~2021年前半 | 不動産売買の動向
とにかく市場は熱いです。家はバンバン売れていきます。
私たちはオークニー島(スコットランドの北側に位置する島)も視野に入れているので、オークニーの不動産屋もチェックしています。
不動産屋も今はホームページだけではなく、Facebookをやっている所が多く、近々売りに出す物件の情報を前もって出すのです。売り出し日にはホームページに正式に載るのですが、その日のうちに買い手がつくことも一度や二度ではありません。
これはオークニーに限ったことではなく、程度の差こそあれ、とにかく物件はあっという間に売れていきます。
不動産屋の話によると、ロックダウン中ということもあり、実際に家を見ずにオンラインだけで買うケースも多いとのことです。だから売り出したのと同時に買い手がついたりするのですね。
私たちの場合
「家を実際に見ずに買う」ことは、私たちには無い選択肢でした。家もさることながら、周りの雰囲気も大事だと思ったので。なので、オンラインだけで買う人たちよりも出遅れることがしばしばです。
オンラインでチェックした物件数→数知れず。
条件に合う物件の調査レポート等を取り寄せた数→現在45
実際に見学した物件数→現在3
見学した物件に関しては、
1件目→片道2時間のドライブ、楽勝。
2件目→片道6時間半のドライブ、ちょっと辛い。
3件目→2泊3日、1つの家にかける時間にしては長すぎ。
3件目は2泊3日かけました。実はこの物件オークニーにあるのです。普段ならグラスゴーから飛行機でたったの1時間。日帰りも可能です。しかしながら、コロナ禍で飛行機が飛んでいないのです。地道にスコットランドの北端まで車で行き、フェリーに乗ってオークニー島に着きます。
スコットランドの北端まで行くのに8時間はかかるので、やはり2泊3日になりました。これだけ時間をかけたのだから良い結果を期待していましたが、残念ながらその家は気に入らず、というありがちなパターンとなりました。
やれやれ、私たちの家探しはなかなかスムーズに行っていませんが、必ず私たちの家は見つかるはず!頑張ります。
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