スコットランド vs イングランド 家の売買比較

イングランドでの家の売却と、スコットランドでの家探しが同時進行している現在、2国間での法律や手続きの違い等、私達が経験した事をざっくり書いてみました。

家の売買方式

イングランドでは定額制。要は「この家〇〇ポンドで売ります」式です。買い手は「この家買います!」と早く名乗った者勝ちです。もちろん、身元や財政確認が取れた場合に限りますが。

スコットランドでは定額制は少なく、ほとんどは入札方式です。「この家〇〇ポンド以上で売ります」式です。買い手は言い値以上の値段で入札します。売り手は入札した中から好きな人を選ぶことが出来ます。また誰も選ばない(=売らない)という決断をすることも出来ます。

売買のスピード

イングランドでは、買い手が現れてから家の引き渡しまで約3ヵ月位はかかると言われています。

これに対しスコットランドでは、いったん買い手が決まると家の引き渡しまで約6~8週間と、かなり迅速に進みます。

家の鑑定・査定

イングランドでは家の鑑定は買い手側が任意で行います。契約書を作成している段階で買い手側が行い、結果によっては家の価格に影響することも、もっと言えば家を買うのをヤ~メタ!という事だってあり得ます。

スコットランドでは家の鑑定・査定は売り手側が売りに出す前に必ず行います。買い手は家を直接見る前にもう家の状態がどんなであるか大体分かっているのですね。これがスコットランドでは家の売買が早く進む一因でもあります。

弁護士(ソリシター)

イングランドでは、家の買い手が現れ、売主との間でざっくり合意がなされるまでの売買者間の連絡は全て不動産屋が行います。売買者間でざっくり合意がされてから、双方のソリシターが登場して、権利書等の法的書類のチェック、契約書作成等の作業に入ります。ですので、ざっくり合意されるまで、ソリシターは別に探さなくても良いのですね。

スコットランドでは、家の売買を考えたらまずソリシターを決めるのが第一歩です。売り手側のソリシターはこの時点で権利書等の法的書類のチェックに入ります。買い手側は気に入った家があって買いたいと思った時、ソリシターに連絡します。ソリシターはかなり早い段階から絡んでくるのですね。

同じ英国とはいえ、違う法律を持つ違う国、面白いですね~。次回はこの続きを少し書いてみたいと思います。

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