続・ロックダウンのおもひで

11月5日にロックダウンに入ったイングランド。翌日いつものスーパーに買い物に行きました。相変わらず入場者数制限はしているものの、特に変わったこともなく、いつも通りでした。また小麦粉とかが売り切れていたりして・・・などと思っていましたが、品切れのものもなく、良かったです。人々は前回のロックダウンから何かを学んだのでしょうか?だったらいいな(笑)

さて、今回の投稿も、スコットランド移住計画とは全く異なった話題になりますので、ご興味のない方はスルーして下さいませ。

UK1回目ロックダウン

前回の「やっぱりロックダウンになっちゃったよ騒動」を経て、ゴーストタウンと化したロンドン・ヒースロー空港に戻って参りました。翌日の長~い移動に備えて空港近くのホテルに一晩泊まる為、バス乗り場へ移動します。

ここもまた、だ~れも乗客なんていないのですよ。当然バスも本数が激減です。30分以上は寒い中待ちましたかね。やっとこさお目当てのバスが来て乗り込みましたが、乗客は私達2人のみでした。

どエラく運転の荒い運ちゃんで、私達のスーツケースが空っぽの車内をガラガラと走り回っていましたが、いいんです、バスが走ってくれているだけで(笑)

早速洗礼を受ける

さぁ、ホテルに着いてチェックイン。周りを見るとカフェもレストランも空いていません。お客はみんなルームサービスでお腹を満たすようです。私達は翌朝早い出発なので、朝食ボックスを予約しました。朝、チェックインカウンターで受け取るのだそうです。

この朝食がね~、ちょっと泣けましたよ。
①ペットボトルの水
②りんご1個
③冷たいボソボソのサンドイッチ2切れ
以上。

ここはイギリス、もちろんすごい物なんて期待してないですけどね、それにロックダウンです。食べ物にありつけるだけでも有難いと思わないといけないですけれど、でも日本円にして2千円以上でコレですからね~。早速イギリスの洗礼を受けましたですよ(笑)

国内移動が大変

さて、気を取り直して本日の長旅に出発です!

公共交通機関はのきなみ本数が大激減、何に乗るにも長く待たなくてはなりません。また駅で待つにも全てのお店が閉まっているので、「ちょっとお茶を」という訳にもいきません。寒い朝、パディントン駅で数時間待った時はさすがに応えましたね~。椅子は全て撤去されているので座る所もなく、ずっと自分のスーツケースに寄りかかりながら、閑散とした寒い駅でただただ電車が来るのを待ちましたよ(笑)

普段ならパディントン駅から自宅の最寄り駅まで直通電車があるのですが、それも無し。途中乗換え駅で1時間待ち。どの電車もどこの駅もガラガラです。

電車の中だけは暖かい。ぬくぬくと過ごしていると自宅の最寄り駅が近づいてきました。さぁ、次はバスに乗り換えです。

バス停目がけて猛ダッシュ!

電車が遅れた為、バスの発車時間までわずかです。バス停まで駅から300m位でしょうか。走るしかありません。2人とも2つずつのスーツケースを引っ張りながら走ります。が、バス停目前で私は限界、夫に先に行ってもらいました。とにかく夫だけでも間に合えば、バスの運ちゃんは待ってくれると思ったのです。

ですがね、居なかったのですよ、バスが。既に行ってしまったのでしょうか?それとも遅れているのでしょうか?少し待ってみましたが来ません。あちゃ~。

仕方ありません、あとの望みはタクシーです。タクシー乗り場は100m位坂を上った所にあります。ですがロックダウンの為、行ったところでタクシーが停車している保証はないのです。

「アナタ行ってきて」

もうスーツケースを引きずってこの坂を上る気力が無くなりました。私がここで荷物番をしているから夫にタクシーを拾ってきてとお願いしました。

待っている間、もしタクシーもいなかったらどうやって帰ろうか、と考えていました。すると、閑散とした町中を一台のタクシーがスーッと現れました。

車の中から夫が手を振っています。やった~! タクシーつかまったんだ! 神様ありがとう!

本当にあの時は嬉しかったですね。このタクシーが唯一タクシー乗り場にいた車だと夫が言っていました。

ホーム・スウィート・ホーム

通常ヒースロー空港から我が家まで、公共交通機関を使っても3時間もあれば帰って来られますが、この時は何と8時間近くもかかったのですよ!タクシーから我が家が見えた時にはもう、感動ものでしたね~! 

2週間の自己隔離

さて、無事家にたどり着き、自主的に2週間の自己隔離に入りました。当時日本もなかなか危険でしたし、飛行機にも乗り、既にコロナのホットスポットだったロンドンを通過して帰って来たので、万が一を考え人との接触は避けることにしたのです。

食べ物の調達

ホーム・スウィート・ホームを実感した後は食料です!家に食料は何もありませんが、そこは何とかなりました。地元のお肉屋さんが肉、牛乳、卵を配達してくれますし、近くの農場では野菜類の販売をしています。彼らに大変お世話になった2週間でした。

初の買い出しへ

2週間を待って、やっとスーパーへ買い物へ行きました。スーパーへ行くのにこんなにワクワクしたことはなかったですよ(笑) しかし、行ってみるとスーパーには長蛇の列。入場の人数制限をしているので多くの人が外で待つことになります。それにソーシャルディスタンスを取るので、もう列がなが~くて、スーパーの建物が遥か向こうです。

入場できる人数制限の他に、1世帯1人まで、という制限もあったので、私達は一緒にスーパーには入れません。買い物は夫に任せ、私は車の中で待っていました。

駐車場には私と同じように車の中で待機組が結構いました。男性が多かったですけど。奥さんが買い物係なのでしょうね。我が家は夫が買い物係です。というのも私が行ったらなかなか帰ってこないのを夫が知っていますのでね(笑)

「1世帯1人制限」が無くなって初めてスーパーに入った時には、もう興奮しましたね~! なにせ3ヵ月ぶり位ですから。こういう普段何でもないようなことが、本当は幸せだったのだと、改めて感じられた瞬間でした。

お読み頂きありがとうございました。

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