見事なマーケティングにあっぱれ!

とてもコジャレて落ち着いた様子の部屋を見つけ、ワクワクしながら現地へ到着しました。

ところが! すっとこどっこいですよ。

  • キッチンには水切りラックにどっさり積まれたままの食器類
  • コンロには使用済みのフライパン
  • 私たちの部屋の前の廊下はとても薄暗く
  • 何かの間違いではないかと思われる程、写真とは違う私たちの部屋

マネージャーがひとしきり施設の説明をして帰った後、夫と私はお互いに顔を見合わせました。かなりドン引きです(笑)

  • ガタがきて開けられないタンス
  • 破れたまま張り替えられていない椅子
  • コーヒーか何かが大量にこぼれたのが一目瞭然のシミがついた棚
  • ガタガタといびつなベッドフレーム
  • 一番安い物を集めて作り上げたようなバスルーム

もし下見をしていたのなら、絶対にここは選ばなかったでしょう。しかしそんなことを言っても始まりません。新しく部屋を探して出ていくか、ここに残るかのどちらかです。

とりあえずはここで暮らしてみよう。

そう決めました。

しかしながら、第一印象というのは恐ろしいもので、ここにあるもの全てが薄汚れて不潔に感じてしまいます。除菌をするまでは何も触りたくないと思いました。

とにかく、まずは近くのスーパーへ掃除用具の買い出しに行き、部屋中を掃除して除菌しまくりました。

カーペットは掃除機をかけても不潔さは拭えません。だってみんなここに土足で入っていたのですからね。柔軟体操用にとヨガマットを持って来たのですが、マットの上とはいえ、この床に寝転がる勇気が持てません。体操はベッドの上ですかね。

とりあえず持って来た荷物を収め、初日は終了しました。ベッドに入り思う事はひとつ。

「どうしたらこの部屋をあんなにきれいにゴージャスに撮れるのだろう???」

ここのオーナーとマネージャーはマーケティングの達人だと思いましたね。

オーナーはいくつか物件を所有していて、その中の一軒を売りに出すと言っていました。私たちは偶然それがどんな家なのかを知っていました。実はすごく気に入っていたので、持ち主が同じ人だと分かった時には「何て偶然なの?」と。これも何かのご縁かもしれないと喜ばしい気持ちでした。

オーナーは私たちが家探しをしているのを知ると、「じゃぁ、後日お話しましょうよ!」と言っていましたが、いやはや、今となっては、お気に入りのあの家の写真も同じテクニックで撮られたのかと思うと、ご縁はなくて結構かな、と思いながら眠りについたのでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました