私たちが引っ越し作業に追われていたと或る日、玄関をノックする音が。夫がドアを開けると見知らぬ男性が立っていて、スッと1枚の絵を差し出しました。
てっきり押し売り(笑)だと思った夫、ドアを閉めようとしたその時に男性が話し始めました。
話を要約すると、
その男性(Aさん)のお父さんはこのエリアに住む画家で、そのお父さんが住んでいた家の整理をしているAさんが見覚えのある家の絵を見つけ、「あっ、ここがどこだか知っているぞ。ここに今住んでいる人にあげよう」と寛大にも思いついて持って来て下さった、ということでした。
Aさんのお父さんであるその画家の名前は私たちも知っていました。彼の作品の中にはこのエリアを描いたものもたくさんありましたが、彼が25年前にこの家の絵を描いていたとは知りませんでした。
実は、スコットランドへ移住する前に、私たちの近所に住んでいるある画家の絵を買って、それを思い出として新しいスコットランドの我が家に飾ろうと考えていました。この絵は思いがけない嬉しいプレゼントになりました。
この家を離れる準備をしている最中にこの絵が届けられたこと、ちょっと運命的に感じましたし、Aさんの親切なお心に感謝です。
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