ダメ出しをくらい続け数週間、家と庭を綺麗に保ち続けなければ!というストレス(私は掃除好きではありません)と、誰もこの家を気に入ってくれないんじゃないかという思いが重なり、気持ちが折れてしまいました。
夫は私と出会う前に既にこの家を購入していました。もし私がその場にいたらこの家は多分買っていなかったのじゃないかと、正直思います。
それでも私はこの家が好きです。心が折れた時、この家の好きな所を思い浮かべていきました。そうしたら、「夫や私のようにいつか必ずこの家を好いてくれる人が現れるさ」と雨雲の間からスッと太陽の光が差し込むように気持ちが明るくなりました。
今日はそんなこの家の良い所を書いてみたいと思います。
① 窓ガラスは全て建築当時の物なので約200年前のもの。少しゆがみがあり、それ故にガラスを通して見る景色が揺らいで見えてとても趣があるのですよ。特にこの居間から眺める前庭の揺らいだ景色がとても気に入っています。雨の日はまた一味違って美しいです。
② 居間には暖炉があります。寒い日に暖炉の火を見つめながらヌクヌク過ごすのは冬の贅沢です。今はこの1つしか使っていませんが、もともとこの家には各部屋に暖炉がついています。200年前の人達は各部屋で暖を取っていたのですね。暖炉の炎を見ながら、昔の人達はここで何を語り合っていたのだろうと思いを馳せるのも歴史を感じられて楽しいです。
私達の住む地域は景観保護区域なので、この辺りの建物は基本的に昔のままなのです。月明りに照らされた我が家を見る時、部屋の窓から差し込む月明りを見る時、100年前、150年前の人達も同じ景色を見ていたのかと思うとロマンを感じます。
石造りの家々が立ち並ぶ我が村、霧深い夜コツコツと足音を立てて歩いていると、切り裂きジャックでも出て来そうな、そんな古い時代にタイムスリップしそうな雰囲気です。
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